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雲井の滝

うっそうとした森林にかこまれた断崖から、三段になって落下するこの雲井の滝は、高さ二十メートル、水量も豊かで渓流沿いにある滝のなかでも、みごたえのある滝の一つだ。 
 支流から奥入瀬本流に落ち込む多くの滝は、長い年月のあいだに本流の川底が浸食され、本流と支流の河床のあいだに大きな落差が生じてできたものである。そしてその滝は、岩を少しずつ浸食しながら上流に向かって後退し、いつかは消える運命にある。 
 この雲井の滝は、その水量が豊富なことから岩が削りとられるのも速く、ほかの滝にくらべると、ずいぶん奥まったところまで後退している。


カモシカ

この付近の渓流沿いの平坦地やそこにつづく斜面には、カモシカがよく姿を見せる。一年を通じて見られるが、やはり樹々の葉が茂っていない早春や晩秋、そして冬の季節に見つけやすい。
 うまく見つけることができたときには、とにかく静かにしてあまり動いてはいけない。そうすれば、かなり長い時間カモシカと対面していることができるだろう。ブナの樹々のあいだからじ っとこちらを見ているカモシカと目と目が合ったときには、都会では体験できない大きな感動が得られるはずだ。
 美しい奥入瀬の景観だけでなく、その奥の森のなかもじっくり見てみよう


河辺林-湿った環境の林

奥入瀬渓流は∪字形をした渓谷で、谷底の平坦部が比較的広く、湿った環境を好む植物が広く分布している。 十和田湖という大きな湖を源とするこの川は、水量が安定し洪水も少ないため土がよく肥えている。トチノキ、カツラ、サワ グルミといった林が流れの両側に広く見られ、その暗く湿った林内はオシダなどのシダ類でおおわれている。
 ところで、十和田名産として売られているハチミツは、このトチノキの花から採取されたものである。六月のなかごろ、トチノキがブドウの房を逆さにしたような花をつけはじめるころ、養蜂家がミツバチを使って集めるのである。一般のハチミツにくらべ少々赤味を帯び、ほどよい酸味があるとか。原生林が育んだ 味かもしれない




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