外観 大浴場
客室 食事



加賀四百年の優雅を今に・・山下家の歴史と歩み

■山代温泉の発見
聖武帝の神亀2年(725年)、名僧行基により発見され、花山法皇の遊幸の他、朝倉義景はもとより、明智光秀もご入湯されたと言われます。
温泉/66度、泉質/芒硝泉
効用/リューマチ、胃腸病、腎臓炎、神経衰弱、婦人病など、明治13年ドイツの万国衛生博覧会で優等に推されています。
■加賀の本陣
江戸時代(寛永年間)三代藩主前田利常の時、現在の山下家の土地に藩主の湯治場がつくられ、堀口宗也が番頭役を務めました。以降、歴代藩主がご入湯されました。今日の山下家が「加賀藩主ご入湯の本陣」といわれるのは、こうした史実に基づくものです。この証として、加賀中納言御茶の水、ご入湯浴場跡(現在の玄関横)、御殿の戸、釘隠し、手水鉢、豊太閤朝鮮拝領灯籠、大聖寺藩14代利鬱の書「帯香閣」などが残されています。
■素朴な石の門柱を経て石畳を過ぎて入る玄関
太い欅の丸柱がある式台でのお出迎え。よく茂った両側の植込み、温かくそして親しみのある木造の館は、来客をいつしか心地よく包み込んでしまいます。
昭和44年頃までの思い出が多い山下家です。

昭和初期、第4代甚太郎と5代目女将、山下タケ

■人気を呼んだ「金閣風呂」
外観を京都の金閣寺に形どった大浴場でした。湯舟の一角に金をあしらった焼物の柱があり、湯面が豪華絢爛にゆらいで、広いガラス越しの緑に映え、この世の無上の幸せを感じさせました。当時山下家の「金閣風呂」と評判になりました。



〒922-0297 石川県加賀市山代温泉18-124